J.REN’s 婆さんはご健在です。

人生の途中で出会った猫2匹と双極性障害とパニック障害

外の、鳴り止まないサイレン。

北海道で初めて震度7地震、一昨日6日の午前3時過ぎでした。

それ以降、消防車や救急車のサイレンが忙しく通って行きます。

私が住んでいる所は、札幌市内殆どが震度5だったのに、唯一震度6弱を観測した東区元町という所です。

ハチとチッチと普段通り、何も変わらずベッドで寝てました。

お喋り怪獣は不在でした、なので人間は私一人でした。

突然、ガランガランガラン!ドーン!ガッシャーン!ガガガゴゴゴ…グラグラグラ…

ベッド横の姿見、扇風機がぶっ倒れ、スツールがジャンプして倒れ、洗濯物が一回転する勢いで揺れ。

ワァーーーー!嫌ぁーーー!なになになにーっ⁈と叫ぶ事しか出来ませんでした。

心拍数は跳ね上がり、息が出来ているのかどうなのか分からず、頭の中は「はい?」の二文字のみ。

思考回路停止。

携帯の緊急地震速報は揺れ始めてから鳴りました。

揺れが収まっても、隣の部屋や上の部屋からガタン、ガシャン、という音が響いていて、ぼんやり上階のお婆ちゃんは大丈夫かなぁ?と頭をよぎりましたがそれどころではなく、まず布団から恐る恐る出て電気を点けました。

寝室は既に大惨事。

リビングは…更に大惨事…

とにかく音が欲しくてテレビを点けました。

耳に情報が入って来るはずなのに何も聞こえないような、とにかく目の前には冷蔵庫の上から落ちたモノ、床に置いてあったのに1メートル以上吹っ飛んでる瓶やサラダ油のストック、更に食器棚の中で割れているグラス…

浴室の方へ行くと、なんと洗濯機がガッツリ傾き、シャンドレが傾き、お風呂ではシャンプーやらタオルやら全て散らかり放題。

何も考えられない頭で「あ、玄関のドアを開けねば。」と玄関へ行くも、靴棚は倒れ靴は全部出て、傘が散乱、もはや「なんじゃこりゃ笑」と笑った気がします。

お隣のご夫婦と、反対隣の奥さんと、互いに「ドア開けっ放しにしましょうね、何かあったらお互い行ったり来たりしましょうね、」なんて簡単に遣り取りしたけど皆さんパジャマで「何があったのだろうか…」といったイマイチ状況把握出来ない雰囲気。

そりゃそうだよ、震度6なんて尋常じゃないヤツ来たんだから。

で、玄関を開けて部屋に戻り、とにかく危険な物はさっさと片付けなきゃ、と思った瞬間。

揺れから15分後くらいだったと思う、テレビがザーッと言ってパチっパチっと一つずつ電気が消えていって、バンッ!て全部の電気が消えた。

「懐中電灯…あ、玄関のライトを持ってこよう…」

窓の外は真っ暗で、でもお向かいの奥さんが外の様子を見に頭にライトを点けて出て来たことに少し安心しました。

片手にライトを持って、携帯電話のラジオをつけて。

いざという時、アタフタするものですね。

真っ暗って本当に怖くて、何からやればいいのかウロウロ…

ハチとチッチの無事を確認してから、まずいつでも逃げられるようにリュックに貴重品を入れ、ペットケージを2個出しました。

その後、日の出までの約1時間半は、ただウロウロ「どうしよう、どうしよう。」。

空が明るくなり始めてやっと、正気に戻った気がしました。

まず、避難の準備は整った。

妹と連絡を取り無事は確認した。

とにかく目の前のモノをなんとかしよう、端っこに寄せるとか、傾いたものを元に戻すとか…

ラジオからは「北海道全域が停電、明るくなって来ましたが信号は全て消えています…」。

全道が停電て。

タダでさえ前日は台風の影響で停電してたところがあったのに。

どのくらいで復旧するかなー?

昼かな?夜までかかるかな?

とか思ってました。が、復旧したのは停電から30時間後の昨日午前中でした。

一昨日の夜、ここは地下鉄駅が近く幹線道路も近いので、ポツポツと電気が戻り始めた所はありましたが、道路一本挟んで向こう側は点いていても我が家は真っ暗でした。

札幌近郊の石狩市江別市の知人宅はここが復旧した暫く後、昨夜21時過ぎに復旧していました。

24時間以上の停電。

初めてのことでした。

物凄く長く長く感じた30時間。

今まで、九州や関西や東北の震災をどこか遠い所で起きた事としてテレビで観ていたんだなと思いました。

携帯の充電がなくなり、食糧がなくなり(というか冷凍庫や冷蔵庫のモノがダメになる)、心細くなり、時間とともに具合が悪くなり。

たった1日で私はこんなふうになってしまうんだな、そしたら本州で震災に遭った方々は何ヶ月も何年も…そう思いました。

札幌市内は今も断水している所があります。

道路は割れて通行止め、家が傾いて入れない人もいます。

道内ではまだ停電の地域もあります。

そして震源地、厚真ではまだ安否不明の方々います。

余震も続いていて、さっきもかなり揺れました。

SNSでは不安を煽るようなデマ情報が流れ「拡散してください」と広まっています。

「厚真にいる自衛隊さんが言ってる」

海上保安官の友人から聞いた」

「現場に入ってる消防士が言ってた」

どれも「この後4、5時間で大地震が来るよ」というものです。

その様な職業の方々は、その様な発言をするでしょうか?

仮に言ったとしたら、それは問題じゃないでしょうか?

そしてそれって、そもそも気象庁の管轄じゃないのかな…

分からん。

大きな地震が来る可能性はあるんだと思う、だから避難の準備は抜かりなくした方が良い。

今夜も気を付けて過ごします。

だけど、ホントに何が言いたいかというと

方々から続々と流れてくる上記内容のメール、LINE等々について、

「デマ流すのやめろ!」

です。

最後は愚痴になってしまいましたが、私は無事です。

これ以上の被害が出ないこと、大きな地震が来ないことを祈ります。

※ちなみに、8日午後の時点で、札幌市内でも区によりますが東区のコンビニやスーパーに食糧はほとんど無い(営業していないお店もあります)状態です。

西区方面のスーパーは比較的商品がありました。

パンや肉魚野菜、乳製品はどこも暫く難しそうです。