episode 4. 最初の診断
episode 3 で書いたように、とりあえず倒れて失神、その後引きこもりのようになってしまった私は、かなり郊外の精神科へ連れていかれた。
心電図、脳波、血液検査、なんだか様々な検査をされた記憶がある。
でもとにかく人と喋りたくないから、検査技師さんに声を掛けられても上手く話せなかった。
検査の結果は、どこにも異常が無かった。
だから付けられたのは「不眠症」「自律神経失調症」というなんともザックリしたものだった。
スムーズに眠れるように、と睡眠導入を処方されて「様子を見ましょうか…」と医師に言われたんだっけな。
この頃は本当に家から出られなくて、実家に帰ることも出来なくて、狭いワンルームの部屋でただひたすら横になったりテレビを見たり、金魚を眺めたりしていた。
こんな薬飲んだって寝るだけじゃん…
なんで倒れたのか、倒れる直前の震えや過呼吸はなんだったんだろう、また同じことになったらどうしよう。
もう社会には出られないんじゃないか。
そんなことばかり考えて、みるみるうちに闇の中へ落ちていった。
そしてもう一つ、この時期からのちに大変な事になる危険な「ネットショッピング」が始まる。
これは、23歳から24歳の話し。
続く。