盆提灯の修理
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昨日のお墓参りに続き、本日はお喋り怪獣の実家へ行ってきた。
お盆だからお供えのお菓子を、と思って仏壇へ。
イマドキ珍しく吊り下げタイプの家紋入り盆提灯が一つぶら下がっていた。
…様子がおかしい。
あ、中の電気が、無い!
「お母さん、中の電気どーしたんですか?」
「折れちゃったから箱にしまってあるの〜、あと床置きの対のクルクル回るやつもあるんだけどクルクルしなくなったから出してないの〜笑!」
笑い事ではないよ、お母さん。笑
クルクル回るやつが回らないのは、ただ噛み合わせが悪いだけだ。
吊り下げタイプの提灯も、よくよく見たら折れているわけではない。
ここは葬儀屋、ささっと直してみせましょう♡
と言うわけで「クルクル回るやつが回らない」という対の提灯を箱から出してまず組み立てスタート。
随分美しい蒔絵の、昔ながらの提灯で、私はとても嬉しかった。
「モダン仏壇」というものが流行っている昨今、盆提灯も随分と様変わりしてしまい、良くも悪くもオシャレになり過ぎている。
そして自宅の仏壇がモダンでオシャレであれば、盆提灯だってオシャレでコンパクトなインテリアライトのような仕立てのものを買う。
昨年まで葬儀屋で仏壇店に立っていた私は、当然、家具調仏壇と言われるオシャレな仏壇を売り、お盆前にはそれに合わせて盆提灯を自ら選び、仕入れ、販売していた。
ただ、日本の伝統的な提灯の形が無くなってしまうのはとても寂しくて、特に新盆(亡くなって初めてのお盆)には家紋入りのモノや昔ながらの形のモノをオススメしていた。
何もかもを「現代風」にしてしまうのは、良くも有り、悲しくもあると思う。
葬儀も然り。
家族葬と呼ばれる身内のみの小さな葬儀が増え、その分斎場のホールはどんどんオシャレに、祭壇は菊を使わず洋花だけで素敵に素敵に変わっている。
一昔前までの「町内会の人を呼んで…」とか「社葬」なんてモノはほんのひと握り。
特に都会では、今流行りの…と様変わりが激しい。
もちろん地方に行けば、まだまだ町内会の繋がりや大きな葬儀だってある。
でも、それはいつまで続くだろう?
地方にも小さな斎場が増えている、仏壇だって「仏間」がある家の方が珍しくなっていく。
古き良き日本の慣わしが、失われていくようで悲しい。
まぁ極論を言ってしまえば供養する心があれば形はどうだって良いのだけど…
こういう話を、若い世代の人たちにも知ってほしいなぁと思う。
昨日書いた「宗派、分かりますか?」に繋がる話になってしまうけど。
長くなってしまった。
それで結局、クルクル回るやつは電球とワイヤーの噛み合わせをちょっと直してちゃんと二つともクルクル回り始めた。
「あらー!凄いね直ったの⁈お爺ちゃん帰ってこれるわ〜RENちゃんありがとう♡」とお母さん喜んでくれた。
任せなさい、私は仏事のプロですから。
もう一個の吊り下げ提灯も、無事に直ってちゃんと中の電気は点いた。
お父さん「ほ〜、笑」と笑っていた。
…笑い事ではないんだよお父さん。
そんな感じでお喋り怪獣の実家も無事にお盆を迎えられそうで何より。
ここに居る仏事のプロに聞きなさい、何でも来い!と心の中で呟いた本日のRENでした♪♪
↓お喋り怪獣の実家の近くにある子ヤギとポニーが居るところでポニーにニンジンあげてきた。
1バケツ100円(カット人参約10本入り)で馬と触れ合える幸せ。笑
皆さん、ご先祖様をしっかりお迎えしてステキなお盆を過ごして下さい。
ご先祖様が帰ってきてるのなんて見たこと無いけど、お盆には必ず天国から帰ってくるそうなので。
お線香の一本くらい、あげてみましょうよ(^^)
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